内臓脂肪と高血糖

内臓脂肪が溜まりすぎることによって高血糖状態になりやすくなります。

 

高血糖というのは、血液に含まれる糖が多い状態のこと。
高血糖状態が慢性化すると血管の内壁に大きな負担がかかり、様々な合併症を引き起こす原因になります。

 

また、糖尿病になるリスクも抱えているため、注意が必要となります。

 

糖尿病とは

糖尿病には先天的な1型糖尿病と後天的な2型糖尿病があります。
このうち内臓脂肪と深い関係があるのが2型糖尿病となります。

 

糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気のことを言います。
その原因はすい臓から分泌されるインスリンというホルモンが正常に分泌されなくなったり、インスリンの機能そのものが低下してしまうことにあります。

 

私たちは食事から摂取した栄養を糖に変換することによってエネルギーとして活用しています。
全身のどこであっても糖をエネルギーとして利用できるように、血液に糖が送られます。
これが血糖値です。

 

健康的な人であれば、この血糖値はインスリンが分泌されることによって筋肉へと取り込まれてエネルギーとして燃焼されます。

 

しかし、慢性的に血糖値が高いとすい臓に大きな負担がかかってインスリンが分泌されなくなってしまいます。

 

インスリンが分泌されないということは、血糖をうまく筋肉に送り込んでエネルギーとして利用することが出来なくなる、ということに。

 

そのため、慢性的な高血糖状態が続いて様々な合併症を引き起こしてしまいます。

 

健康な人の血糖プロセス

内臓脂肪が適切な量で健康的な人であれば、脂肪が分解されてエネルギーに変換され、血糖値を正常な値に保つことができます。
プロセスとしては以下のようになります。

 

1.脂肪が分解されてグリセロールとなり肝臓に送られる。

 

2.同時にすい臓からインスリンが分泌され、このインスリンの働きをサポートする【アディポネクチン】という物質が生成される。

 

3.肝臓に運ばれたグリセロールは糖に変換されて血中へと溶け込む。

 

4.血中に送り出された糖はアディポネクチンにサポートされたインスリンによって正常に筋肉などに送られてエネルギーとして利用される

 

内臓脂肪が多い人の血糖プロセス

内臓脂肪が多い人は血糖値がとても上がりやすくなります。
そのプロセスを見てみましょう。

 

1.脂肪が分解されて大量のグリセロールとなり肝臓へと運ばれる。

 

2.インスリンをサポートするアディポネクチンの分泌量が少量しか分泌されない。

 

3.肝臓から大量の糖が血中へと放出される。

 

4.アディポネクチンの量が少ないため、インスリンは本来の働きを発揮することができず血糖値がなかなか下がらなくなる(高血糖状態が続く)。

 

このように、内臓脂肪が増えると【糖がたくさん発生するにも関わらず、それを消費できない】ことが分かります。

 

しかし、生活習慣の改善、食生活の見直し、運動習慣の取り入れなどを行って内臓脂肪の量を減らすことによって健康的な血糖プロセスに戻すことができます。

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