子どもの内臓脂肪型肥満が増加中

食生活の欧米化が叫ばれる昨今、子どもの身体にも大きな影響が見られるようになっています。

 

文部科学省の調べでは、30年間の間に【肥満傾向のある子ども】が2〜3倍にまで膨れ上がっているという結果が出ました。

 

なんと子どもの10人に1人が肥満である、と言われています。

 

中でも男子の肥満率は高く、これからどんどん増えていくのではないかと危惧されています。

 

この子どもの肥満の背景には食生活の変化や運動習慣の変化などが挙げられます。

 

●食生活の変化
子ども達の生活リズムを見てみると、圧倒的に「夜型の子ども」が増えているとされています。

 

就寝する時間が22時以降、という子どもが全体の50%を超しているという結果が出ています。

 

これは生活様式の多様化によって、大人の生活リズムと同様になりつつあることが原因だとされています。

 

これに伴って、食事を取る時間帯にも大きな変化が見られるようになっています。

 

これまでは19時あたりに食事を取ることが多かったのですが、現在では19時以降に食事を取るケースが圧倒的に増えています。
しかし学校などで昼食をとる時間は決まっていますので、その間に間食をするなどして摂取カロリーが大幅に増えていることが直接の原因であることが多いとされます。

 

●運動習慣の変化
「子どもは風の子」と言われるほど、子どもは外で元気良く走り回るものだという認識はもはや全時代的だといわざるを得ません。

 

現在では、子どもが外で遊ぶのは危険だ、といって外出を制限したり、学校から帰ってきたら習い事や塾へ行く、というのが当たり前になりつつあります。

 

また、登下校の最中に危険が少ないように、とスクールバスなどの交通機関も充実しているため、いよいよ運動をする機会が減ってきました。

 

運動は子どもの身体を作り上げます。
しかし子どものうちに十分な運動が出来なければ、筋力や骨格を育てることができません。

 

これによってエネルギー消費量が減って内臓脂肪がつきやすいという傾向が出来上がってしまいました。

 

子どものメタボを診断しよう

子どもにもメタボはあります。
しかし子ども自身にはメタボが何であるのか、そしてどう解消すればよいのか分かりません。
保護者の方のフォローがあって初めてメタボを解消することができます。

 

そのためにも、まずはメタボであるかどうかをチェックしなくてはなりません。

 

診断基準は以下のようなものがあります。

 

1.腹囲
中学生なら80cm以上、小学生なら腹囲÷身長=0.5以上であれば内臓脂肪型肥満であると判断できます。

 

2.血清脂質
中性脂肪値が120mg/dl以上、あるいはHDLコレステロール40mg/dl未満

 

3.血圧
収縮時血圧が125mmHg以上あるいは拡張期血圧70mmHg以上

 

4.血糖値
空腹時の血糖値が100mm/dl以上

 

大人のメタボ診断と同様に、腹囲+他の要素2種類以上の該当で小児メタボだと診断されます。